DECLARATION

デザイナー北原啓子の挑戦・・・宣言!!

完全注文住宅指針
私の仕事は、お客様のご要望を伺い、設計をし、工事の金額を積算し見積書を作成し、ご予算の中に納め、また、外構のデザイン・照明器具やカーテンなどのインテリアを含むトータルなコーディナートをご提供し、現場が始まる前から職人さんたちと打ち合わせをし、工事の期間中は現場へ通いながら職人さんたちと、現場で創り上げていく”といった仕事をしている。

そうやって丁寧に作る”家創り”にこだわってきたのは、
日本の家のように20年すると、家の価値がマイナスになってしまうような家を創るのではなく、イギリスの私の家のように130年経っても価値は代わらず、時代を重ねながら、存在感たっぷりに建ち続け、人々の生活がそこに引き継がれていくような家創りを提供し、道行く人が”何か違うね。この家”と感じてくれるような流行に左右されずに、味と品と堅剛さのある家を提供したいと思ったからである。

それは高額な買い物をするお客様が、20年30年後と、時を重ねても後悔しない家を提供したいからである。

丁寧に創るという事は、建材の持っているメリット・デメリットをしっかり伝えることから始まり、デザインだけではなく住宅の強度を重視し、商品に関しては、相見積もりをとり徹底的に追及し、それぞれに納得した物を選んでいただき、最終的には満足した自分の家創りをしていただくという事だ。

だから、私は説明者であり、相談役であり、お客様が何を選択したらいいのか?どんな家創りをしたいか?を、一緒に考えながら、整理をするお手伝いをすることが私の仕事である。

これは、言葉にすると簡単だが、一つ一つをじっくり選択するためには、その情報をお客様に伝え、一緒に考え、それぞれの暮らし方を踏まえて、一緒に選び出すというかなり手間のかかる作業だ。

たとえば片づけが上手ではない、共働きで仕事は続けていくつもりだ、そんな話の中に、ご提案するプランのヒントがあり、 そうした打ち合わせを通して、私はそれぞれのご要望の一番の理解者となり、また、そのご要望が現場に反映させられているかどうか?図面通りに間違いなく進んでいるか?などを確認するためにも、現場へせっせと足を運ぶことになる。

現場で、この空間にニッチがあったら素敵だな?などと思えると、素敵な空間をプレゼントしたくて、形にして行く。

そうやって現場で創り上げていく事や、職人さんたちの間違いを見逃さずに、しっかり直して、”納得の家創り”を提供するのも、私の仕事である。

そして、最後の決済を、お互い気持ちよく迎え、お引き渡し後も、長いお付き合いをさせていただきたいと思っている。・・・・家は引き渡したらそれで仕事が完了したと言うことではない。 無垢材で創った家ほど木の収縮により、”ドアの鍵の締りが悪いんです”などと言うご連絡にも入ったりする。そういう場合は、すぐに対応することにしている。

初めての出会いからアフターまでの窓口を、私が引き受けると言うことにしているのだが、そのメリットは、問題を営業部や建設部に回さず、できるだけ早い対応を提供したいと思っているからである。

大手ハウスメーカーでは、営業がいて、積算士がいて、設計士がいて、現場監督がいて、・・・現場が始まると、打ち合わせした内容が現場に反映されなかったり、引渡し後は、小さな問題にも、誰が来てくれるのかわからない状態だったりする。(そういう点では小さな工務店は家族的な対応をとってくれる可能性が多い。しかし、デザイン性への期待ができなかったとのお客様たちからの話だ) また、工事コストに関しても、大手ハウスメーカーは広告費や人件費がかかるため、規格品から外れた要望には、”それはオプションです”と言うことになり、最終的にはご要望の家創りを進めると、高額な見積を見ることになる。

そして、その結果、プラン的に、予算的に”夢の家創り”を諦めなくてはならない。これもお客様たちから伺った話である。
それぞれに異なった地形と、敷地の持っている条件(隣の家の窓や、光や風が入ってくる方向など)、そして日本人の感覚がいくら”みんなと同じが好き”でも、それぞれに違った生活スタイルがあるのだから、規格品ですべてを満たそうと思っても、当然そこには無理は生じる。
前記したように、ハウスメーカーではないのでプランが見詰まってから設計契約をし、それから実施図面の作成に入り、
図面完成後に、細かな部分(例えばカウンターの高さは?棚は?)の打ち合わせをし、それを、更に図面に表し、許可申請を受け、その後どういう建材を使いたいのか?住宅設備はどういうものがご要望なのか?など、しっかり伺ってから初めて見積書の作成に入る。

家創りのコスト・構造・デザインのバランスを考慮しながら、数社から見積を取り、ご予算に合わせる最大の努力をする。
また、”完全注文住宅とは、全てを選べる”と言う基本を大切にしたいと思っているので、他社では、取り扱えない商品でも、ご提供したいと思っている。
それに比べて、ハウスメーカーや工務店では、プランと同時に見積書をお客様に提出だが、私の場合、何も決まっていないところでの見積書を提案することはできない。
しかし、時々、”これで、幾らですか?”と尋ねられることがある。
そういう時、本当に困ってしまうのだが、正直に向かい合いたいという私の思いは、”何を使うかも決まっていないので、どう答えて良いのか?
・・・経験上での概算をお話は出来るのですが、はっきりしたことは、見積書を作ってからでないと言えないのですが”と言う言葉になってしまう。
そういう時、お客様から伺った話によるとハウスメーカーや工務店はどんぶり勘定で、営業マンが”では何々もつけましょう”と言う営業手段をとり契約を急ぐ。
営業マンが目の前に自分の要望を受け入れてくれるという餌をチラつかせたので、契約しそうになったけど、
どんな建材?どんな大工?そういうことを聞いていくうちに、自分の見えないところで、工事のコストのすり合わせをすると分かったので契約はしなかった。とおっしゃったお客様が何人もいらした。
正直な話、建材や住設などの入り値はそんなに変わらないのだ。(強いて言えば、”このメーカーに強いけど、このメーカーには2ポイントぐらい弱い。でもこれを値引き交渉してこの値段では、他社では入れられないと思う”と言うことはある。)だから、営業が契約したさに、”じゃ、それもサービスしましょう”と言ったところで、会社が利益を得ようとすれば、見えないところで何かをすることになる。・・・その不透明な怖さに気がつく人は、納得した家創りができると思うし、良い家ができると確信している。
また、ハウスメーカーが大量に購入するからたぶん安いだろうと思う人がいるが、ハウスメーカーは展示場や広告費やそれに伴う人件費など、膨大な費用をかけている。だから、そのコストを産出するためには、工事コストをオプションという項目で引き出したり、基本的なコストが高くなっている。
入り値が決まっているハウスメーカーの営業職は、契約までが仕事なので、工事金額に関して、値引き交渉して予算に収めるなんてことなど出来ないし、建設部に回ってきたものを監督が利益率を考慮しながら現場を仕上げていくので、不透明さが残る。工務店では、年間に取り扱う頻度が少ないので、商品の値引き交渉が難しいのが現実だし ハウスメーカーは下職の下職、時には孫請けに仕事を依頼している。
大きな工務店がハウスメーカーの下職になり、大きければ大きいほど、数をこなさなければ経営が成り立たないし、利益を得るために、下職をたたきながら利益を上げるから、職人の手の上手さなどは求められないし、利益を上げるためにたくさんとって孫請けに回すことで、回転率を上げ、利益を上げることになる。
そんなハウスメーカーの現場監督は、一人で30~50棟の現場を監理するなんてことが往往にしてあるから、目が行き届かず、現場は手が抜かれていく。
結局、手に入れたのは、どこにでもあるその時代に流行ったデザインの家であり、高額なお金を支払い、不満を抱えて住み続け、20年したら、また家を建て替える、と言うことの繰り返しとなる。
私は、この連鎖をどこかで断ち切りたいと思い続けている。
使う建材と見積もりの不透明さをなくしたいと正直に向かい合う気持ちから、いままでやってきた。それは、一生に一度の家創りだから、”私に頼んで良かった。後悔はない。”と言っていただきたいと思う気持ちからである。

完全注文住宅とは、それぞれのお客様の夢を中途半端な妥協せずに創り上げると言うことである。