DESIGN HOUSE

Irish Cottage

アイルランドのダブリンから北西に車で1時間位のカーバン、ナーバン、南のキルケリーウィックロー、そして、ダブリンから北に向かって車で4時間ぐらいかかる北アイルランドとの国境近くのクローネス、ベストセラー”アンジェラの灰”の舞台のシェムリアップ、リムリック、そして西のゴールウェー、北アイルランドのベルファスト、ロンドンデリー、世界遺産のジャイアンツ・コーズウェー。
いろいろ車を走らせたが、アイルランドの田舎道や景色はイギリスとはかなり違う。
イギリスの田舎道を走っていると広大な牧草地の中にコテージや田舎家が行き届いたラウンドスケープのデザインの中に建ち、どの家も絵葉書のように見える。
アイルランドではもうちょっとワイルドな風景が目に入ってくる。イギリスでは人間が作り上げた整然とした美しさを感じるが、アイルランドでは厳しい寒さや一斉に萌える緑の力強さ、厳しい自然の中で力強く生きている素朴な人達の声が聞こえてきそうな風景がある。
イギリスの支配下から独立した歴史を感じるからかもしれないが、何か懐かしさとあの独特のバイオリンと笛の音が奏でるアイルランド民謡が重なって聞こえてくるのである。
カーバンに行く途中でナーバンのタラを通るとき、車を止め丘の上に登りあのビビアン・リーが演じた”嵐が丘”に描かれていたタラの丘を感じるのは私だけでなく、多分訪れた人は皆感じるのではないだろうか?小さな田舎道を過ぎるとき、カーブを曲がって突然道沿いにわら葺屋根と赤いドアのコテージや田舎家が現れることがあるが、そんな時、私にとっては絶対に車を止めて見なければならない建物なのである。そして”すごぉ~いねぇ~。かわいいねぇ~、見てみて!”と独り言を大声で言いながら車から走り出てカメラを抱えながら写真を撮りまくるのである。
外から見ると日本の家より遥かに小さいのではないかと思えるのだが、実際中に入ってみると、大きな空間が広がっている。
ロフトを使ってベッドルームにしてあるのだが、勾配天井の中に垂木や梁が表しになっていて、なんとも可愛くておとぎの国のような空間を演出している。壁の塗り仕上げも下地が石でできているので、平らでないのが人の手の温かさを出している。

アイルランドは”一日の中に四季がある”と言われるほど天候が変わりやすく、夏でも急に寒くなったりする。風も強く、また雨も非常に多いので、窓が小さくできている。
そういう天候から生まれたデザインのコテージ・ファームハウス(田舎家・農家)は二階を屋根の中に納める創りが多いのだが、狭い空間をどの家も可愛くまとめている。

その感動をこのホームページを見ている方々にも伝えたい。