エス・デザイン株式会社 エス・デザイン一級建築士事務所

DESIGN HOUSE

カンボジアのホテル建設

2009年から、カンボジアの孤児たちの教育支援を、私北原はライフワークとして取り組み、現在NPO法人を立ち上げ活動していますが、その支援の一環として今年も九月に行ってきました。
この8年間でカンボジアの経済状況は目まぐるしく変化しつつあり、孤児院のあるシェムリアップは、世界遺産のアンコールワットがあり、たくさんの観光客が世界中から来ています。外国からの経済進出もあり、シェムリアップの街中には、ヨーロッパスタイルのモダンなホテルも建ち始めています。
数年前は、孤児院のディレクターさんの義父のホテル建設期間中、毎年、行くたびにチェックを依頼され、デザインのアドバイスもしました。 カンボジアは、日本のように建築確認申請を提出後、審査が通り、初めて建築ができるシステムではないらしく、地域政府の建築許可を下す担当が現場に来てチェックし、その際に賄賂を渡さなければ、決裁が降りないというブラックな地域政府でした。ですから、4年以上掛かって完成しました。
そして残念ながら今もその風習は変わっていません。
8年前、紹介されて一人で訪問した際は、慣れないのでホテルも4つ星を予約していましたが、2年目からは1泊20$くらいのB&Bに泊まるようになり、今は孤児院のゲストルーム1泊35$にステイしながら子供たちとの時間を過ごしています。(ご興味のある方は、特定非営利活動法人愛の素・AINOMOTOのfacebook,homepage等をご覧くださいませ)

さて、今回の教育支援の中でも、建築に関わる視察もしました。
アンジェリーナ・ジョリーとブラットピットが養子を含めた子供たち全員を連れて何度も滞在したカンボジア・シェムリアップですが、その時に滞在したシェムリアップから車で3時間半のバッタンバンという町の中心近くに、知り合いのブティックホテルがあります。
そこは孤児院のディレクターさんのお友達が経営しています。  彼とディレクターさんは、ポルポト政権の少年時代にタイの難民キャンプで出会った、つらい経験を共にした仲間で、今も深い絆でつながっているようです。

さて、ホテルはこじんまりとしていて、伝統的なカンボジアの建築+モダンさを加えたデザインでした。
この小さなホテルの中でひっそりと自分や家族だけの時間を過ごそうと思えば、プールがありのんびりできます。現在はVIPルームとレストランを建築中でした。
地震がないので(?)基礎などはジャンカ(粗い隙間のできたコンクリート打設工事)があり、私の眼には「これでOKなの?!」と、言葉もないくらいでした。でも鉄筋を溶接して梁型を作っていましたが、ブリックの壁の配筋は、縦横の配筋がなく、日本人の私からすると不安を感じるばかりでした。
カンボジアも、今は古材が高くて、解体現場から買ってくるそうです。このホテルではカウンターに使う予定だそうです。

ゲートから入ると小道があり、そこには巨木があり、その大きな木々の下を潜り抜けてプールに行ったり、プールサイドのパーゴラの下で、お昼寝したりするんだろうと思います。 私にはその時間の使い方が合いませんが・・・

それでは、写真にてそんなホテルをご紹介します。(アンジェリーナ・ジョリーとブラットピットの滞在した写真が飾られていました)

現場をチェックしながら、もし、経済的に余裕があったら、孤児院や村の子供たちの自立支援のために小さなホテルを作ってあげたいなと思いながら見て回りました。