エス・デザイン株式会社 エス・デザイン一級建築士事務所

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暮らすということを大切に思うこと

2020年07月02日

さて、今日はちょっと素敵に片づけをして住んでくださっているM様をご紹介いたします。


実は、毎回現場が始まるころに、いつもお施主様に少しずつでいいので断捨離をお願いしますとお伝えしています。お引越しした後に、すっきりと片付いた暮らしを長い間していただきたいのと、お引越しに不要な物まで運んで高額な引越し料金を支払わなくても良いのではとの思いからのお話です。

また時々、点検でお伺いした際に、「住んでいるうちに物が増えてしまって、どうやって片づけたらいいのか?」との問い合わせをいただくことがあります。

私自身もそうですが、時々ふっと家の中を見回して気が付くと物が増えていて、あ~また増やしてしまったと思い、休みの日に意を決して断捨離、片付けをします。3年間使わなかったものは結局使わない物で、着ない洋服だったりします。 ですから私自身は、不要な物はアジアの貧しい女性たちを支援するリサイクルショップに寄付として持っていき、夏物はカンボジアの子供たちに持っていっていますが、処分するものはお近くのリサイクルショップにお持ちになっていただくか、メルカリ、ジモティーなどのサイトをご利用になられても良いと思います。
 
それでも、また2、3週間もすると、まだまだ物があるなと思いますので、季節の衣替えの際や休みの日の時間的余裕のある日に再度「これは本当に必要か?」とクローゼットに潜り込んで少しずつ、処分をしています。  ご家族が多い方は片付けが大変だと思いますが、機会を見つけて整理をするという習慣を持っていただけたら、きっと無駄にお金を使わずに、本当にお好きな統一された物でまとまった暮らしができる思います。
そうなんですね~。生活する中で気が付くと物は増えていきますので、その事に気が付き、心がけていつも片付いたお家に住んでいただきたいと願っています。また、すっきりと片付いて生活しやすい家で充実した人生を過ごしていただきたい願っています。 
ですから引っ越すときは最小限の物でお引越しをして、トータル的に考えてご自身の家に合うデザインか、量か、に注意していただけるといつまでもすっきりと暮らしていただけると思います。  

また、家具なども気に入ったものがなければ、じっくり探し、安易に選んだもので埋め尽くさないということをすれば、それぞれの物に愛着と思い入れが増し、そして無駄がないので、片付いた洗練された暮らしが身に付き、その中で落ち着いた気持ちになっていただけると思います。
高価なものでなくても、色を合わせる、テイストを合わせるでまとめれば、まずは大きくちぐはぐにずれません。もしずれてしまうようだったら置き場所を考えることもありだと思います。置き場所はまずはLDKではないプライベートルームに置き、じっくりゆっくり考えると決めて、そのようにすることだと思います。

さてさて、ですから処分や片付けが済んだクローゼットの中や物入の中を見てすっきりした空間を見るのは格別です。

片付けが得意でない方には、どんなにたくさんの収納部を作っても片付かず、物を処分できない方には、どんなに大きな家に住まわれても物であふれていきます。

このような現実のお話をできるのは、この仕事をしている私がプロだから言える事として発信しなければならない責任もあるのかな?と、最近は思っています。

お引越し後は、ご自身たちで、生きる空間を大切に考え、育ててくれたらと願っています。

そこで、私のお客様たちは、皆さま暮らすことを工夫し、素敵な空間を作って家を育ててくださっていますが、昨年の6月にお引渡しをした「練馬・パティオのある光と風の家」にお住まいのM様ご夫妻の「暮らすことを大切に、大切に考え、工夫をする」ライフスタイルをご紹介させていただきます。暮らすことを楽しんでくださっていらっしゃいます。

セラミックアートの教室を開いていらっしゃる奥様の作品や、娘さんが描いた絵、お父様やお母さまが制作したステンドガラスや絵画などの芸術作品に囲まれた素敵な暮らしと、クローゼットや棚の整理の仕方や、洗面所の棚は綺麗にボックスをはめ込み整え、書斎では古い家具をご自身で再利用をお考えになられて工夫された暮らしをご覧になれると思います。

パティオに置くガーデンテーブルとチェアは、海外からの輸入品ということで、コロナの問題があるために現在待ちという状況だそうですが、その待ちも楽しいと思います。

お家を可愛がって、ご自身たちの色に染めていただいているその暮らしぶりを点検等でお伺いするたびに見る事は、とっても幸せに感じます。

皆さまそれぞれに興味が違って、ライフスタイルも違うと思います。 でも変わらないものは衣食住です。そのどれも大切なものですから、お家を建てたときのようにこだわっていただけたらと願っています。

そして、どうぞ、暮らすことを楽しんでいただけたらと願っています。


ステンドガラスのある家:先行塗装

2020年06月28日

今回、N様より室内の梁以外は、ご自身で塗装したいとのご要望がありました。 木工事が完了後の1日を使い工事工程の間に作業するということで現場サイドと打ち合わせをし、21日の日曜日(職人さんたちがお休みの日)にN様と一緒に現場へ乗り込みました。
床は一日では無理なので完成後に塗ることにしていただき、無垢階段の踏面と蹴上面と笠木、カウンター等、クロスとの接触部分がある箇所を先行塗装しました。
無公害保護塗料が正式名称ですが、オスモ(天然塗料ワックス)のホワイト(階段)とテラ(笠木、カウンター)を使用しました。
床は30mmの杉材でカウンターも床の杉材を使い大工さんに造作してもらいました。
笠木はスプルース。階段材は栂材(輸入品)。
材質が違うので、ワックス塗料材の無垢材への吸込み方が違い、スプルースは、色を出すのにかなり何度も塗り込みが必要で手間取りました。刷毛と一緒に塗料材が滑りすぎ、刷毛目が目立ち、杉材や栂材のような吸込みがなく、塗り込みに時間がかかりました。

でも、まず始めにマスキングテープを石膏ボードにワックス材が付着しないように張り付けました。
ビニールクロスを張る時に、ワックスがボードに付いているとクロスが剥がれ易くなってしまいますので、最善の注意を払って、N様ご夫妻は張ってくださっていました。

それからお手本というか、怖がらずに思いっきり一気に端から端まで一刷毛で塗るような気持ちで行った方が良いということをお伝えするために私が塗るところを見ていただきました。

昔からよく現場で見てきた職人の親方の真似をしたりして、「職人はな~、親方の手を見て覚えなきゃいかん!」なんて冗談を言って笑い合ったり、「お二人の写真を激写、盗み撮りを時々していきますので、気にせずに作業してください」と言ったりして写真を撮りました。

楽しそうにニコニコしながら塗っていらっしゃるご夫妻の様子やご主人が奥様を呼ぶ声に愛があふれている様子や、奥様がわくわくしながら作業している様子を見ながら、心の中で「良かったぁ~💛」としみじみ思いました。

お施主様が参加されたいというご要望は、時々お受けしていますが、それは家造りに参加した満足感や思い出や思い入れが増して、きっとお家を可愛がってくれるだろうと思うからです。

奥様が作られたガラスアートを階段の手すりに埋め込みましたが、その作品は本当に本当に素晴らしく、一生に一度の家造りに花を添えてくれています。またこれから表札もアイアンワークスで作ってくださることになっています。
私もわくわくが止まりません。
そのデザインは、先日のお打ち合わせの中で、ご主人がサラッと描いた文字のデザインがあまりにも素敵だったので、思わず「素敵です!いいですね!」と叫んでしまったくらいですが、そのデザインで制作なさるそうです♪♪♪
アーティスティックなご夫妻ですが、プロとしての私のアドバイスも、素直に気持ちよく受け入れてくださり、3人でお話ししているとウキウキワクワクしてきます。相乗効果が増していきます。時々「ん?それをするとおかしくなる」と思う時は、私も正直に{それはこれこれこういう理由で変になってしまいますので、この方がもっと素敵になります」とお伝えします。それはもっと素敵になるように、もっとおしゃれな家造りができるようにと願いっている私の気持ちからです。でもその思いをご理解いただいているので、本当に楽しいお打ち合わせになります。

昨日は、カーテンのお打ち合わせでしたが、前もって私がお二人がお好きだろうと思うテイストで選び、ご提案させていただいていた素材、デザインの現物を見ていただき確認していただきました。カーテンの依頼は、いつもお願いしているめいくまんの鈴木さんです。 彼女とは付き合いも長く、いつも何か新しいデザインや雰囲気を希望している私の気持ちに、よく応えてくれますので、信頼度が高いです。そして今回もN様のお好きなテイストの選択に間違いなかったことを嬉しく思います。 ご提案させていただいたものは、すべてお好きでした。♪♪♪

建物のデザインは間取りが同じでも色々変えられます。そのコンセプトに合った壁・天井、床の色、それから照明器具、家具の色やデザイン、カーテン等の色やデザイン、そして外構のデザインなど、すべてがトータルでデザインされた家は、存在感が増し、素敵に完成します。

さて、これから外部、内部は仕上げ施工に入りますが、外壁は中塗りも完了し、仕上げのジョリパットの施工まで養生期間です。

素敵な家造りは、まだまだ続きます。

時々、打ち合わせにご家族のトイプードルの灯ちゃんと織姫ちゃんが同席しますが、カーテンの打ち合わせの日は、姫ちゃんは病院で、灯ちゃんだけ来てくれました。 眠そうにパパの膝で目を細めるその可愛さには、思わず微笑んでしまいました。

また、時々N様ご夫妻が送っていただく灯ちゃん、織姫ちゃんの写真や動画に癒されている私です。

さぁ~、完成まであと少し!

そして、今回もお施主様参加の家造りをお受けして、心から良かったと思っています。

ステンドガラスのある家:左官下塗り・木工事完了へ

2020年06月14日

4月4日に上棟した”ステンドガラスのある家”の6月13日の現場は、木工事が完了し、外壁はラス網の施工が完了し、今はモルタルの下塗り(クラック防止のネットを網の上から貼り、モルタルを塗り込んでいます。)開始です。久しぶりに会った金井左官親子は元気そうで、息子さんも変わらずのにこにこ笑顔でした。^^

木工事は、2階のワンちゃん用ベッドルームとトイレ(人間用トイレからもトイレシートの取り換え可能)も完了しユーティリティーの無垢のカンターや畳コーナーの無垢の床の間、階段の無垢の手すりなどなど、木をアクセントに使った部分は素敵に仕上がっています。
またN様制作の四季をデザインしたガラスアートも、先日打ち合わせした通りに綺麗に収まっていました。
外部の角は丸みをつけたので、それも綺麗に仕上がっています。
斎藤大工さんは、久しぶりの依頼でしたが、やっぱりどこをとっても仕事が丁寧で、勝手に進めずに確認をしてくれたので助かりました。  そういう大工さんは中々いません。私同様、お客様のことを考えながらこうしたらよいのではないか?という提案を現場サイドからの立場で言ってくれますが、デザイン的なことを含めて私が判断しますが、そういう話し合いができるのはとっても楽しいです。

さて、木工事は、あっという間の二か月でしたが、これから仕上げに入っていきます。
外壁の左官工事は養生期間をしっかりとるのが私のやり方ですので、今回もしっかりとります。 最近は雨模様で施工が進みませんが、それでもしっかりとりたいと思います。

6月は梅雨の季節なので、現場は思うように進みませんが、完成までは塗装、クロス、バルコニーの手すり設置、設備機器設置、照明器具設置を残して進んでいます。
塗装工事は、今回は1階は蜜蝋、階段と2階の床は自然ワックス・オスモをお施主様自身の施工になります。梁はプロにお願いすることになっています。

塗装が完了後にクロス施工に入りますので、楽しみです。




ステンドガラスのある家:木工事完了に向けて

2020年05月29日

4月4日に上棟し、着実に工事が進んできました。 斎藤大工さんは、以前にもお話ししましたが早い!丁寧!美しい!の3拍子が揃った大工さんです! 今回も素晴らしい技術で施工してくださっています。

上棟前に、1階の床下の断熱施工を完了させ上棟を迎え、屋根施工と並行し制震ダンパーと構造施工に入り、外部壁下地の構造用合板を張り、その外側に防水紙を張り、縦胴縁を施工。 それから吹き付け断熱施工。外部横胴縁施工で通気を設け断熱性能を高め、それから床張りに入り、その後天井・壁の石膏ボード張りです。 階段は一番最後の木工事です。この間に、現場にて電気配線の工事の確認のためのお客様立ち合いの打ち合わせをしました。この立ち合いの打ち合わせは必ず毎回行います。

現場では監督や大工さん、設備屋さんとの給排水の打ち合わせなども随時進んできますが、その前にプラン完成から上棟を迎えるまで構造チェックをし、上棟後はづんづん待ったなしで進んでいきます。上棟前に決めていた照明器具の取り付け位置や取り付け方、お客様支給の手洗い器などなど、細かな確認作業をしながら現場は進んでいきます。

さて、今回の床材は30mmの杉の長物の無垢材ですので、張るのにかなり大変だったようですが、斎藤大工さんは工場で加工された實(サネ)ではなく、一枚一枚横の部分にボンド接着の為の溝を加工し、隙間が空かないような手の込んだ加工をしてくれました。

こちらから要望を出さなくても、行き届いた施工です。また上棟後には、すぐに雨対策で外壁周りにビニールシートを張って雨が床の捨て貼りにかからないように心を配ってくれました。
こういうこと一つ一つに依頼をしなくても現場を愛する気持ちがあるから、現場を大切にする気持ちがあるから、またお客様の大切な家造りを依頼されているという気持ちがあるから、一緒に関わっていくという責任感があるからできることだと思います。そういう気持ちには感謝と信頼が生まれます。 各職人さんみんなが、そして監督さんみんながそういうい気持ちをもって向かい合ってくれることが重要です。

自分の仕事以外知らない!という勝手な職人さんの集まりですと、いつも注意をしながら見て監理しなけらばならず、各職人さんからも前の職人さんへのクレームが上がってきます。それを整理してまとめて完全なものにしてお渡しできるようにするもの私・北原の責任ですので、安心できる職人さんたちに任せることが必須となります。

一番重要な基礎工事や構造の施工と木工事、そして目に見える仕上げ施工。どれも大切ですが、厳しい目でチェックすることが私の仕事となり、また信頼できる職人さんを選ぶことも重要です。  帰国後に出会って15数年以上がたつ斎藤大工さんへの依頼は、いつも間違いではなかったと感じます。  6月中旬には、木工事が終わりますが、現場サイドは一生懸命現場に向かい合って進めてくれています。

また今回は久々に角に丸みを持たせたデザインをご要望になられましたので、ベランダの手すりの上端は先に防水をかけ、それから細かな木材で丸みを出す施工をお願いしました。とても丁寧に施工してくれ、その美しさに感心するとともに嬉しかったです♪

外壁は、これからラス紙をはり、ラス網をはり、その後モルタルの施工に入ります。モルタルの施工のクラック防止ネットを塗り込んだ下塗り後には養生期間を取ります。 たっぷりとクラック(ひび割れ)の状況を待ち、中塗りに入り、養生期間を置き、そして仕上げです。(昔と比べた現在はクラック防止ネットを塗り込むのでほとんどクラックがありませんが)でも養生期間をしっかり取らなければ小さなクラックが入る雑な仕上げになります。 注文住宅の一つの神髄です。

さて、このブログにもすでにご紹介しましたが、お施主様のN様(奥様)は、室内に飾る色取り取りのガラスと木枠でアーティスティックなアートを制作しました。四季をデザインしたそうです。その美しさと芸術性の高さに、驚きとともに尊敬が生まれました。

またこれから表札もアイアンで作るそうです。 イギリス人のアーティスト、スティーブン・プール氏をご紹介した甲斐がありました。 また素敵なオリジナリティーあふれる表札ができると思います。その完成を楽しみに待っています。♪♪♪

 

ウインダミアの家4月11日撮影

2020年04月16日

60近くの国や都市に滞在して、そこで暮らす人たちの生活や時間の使い方、人生や家族や夫婦の思い、また年齢層の違いによる価値観の違い、そして社会的背景や文化の違いから変化する資本主義の社会状況などなど、いろいろ見てきましたが、最終的には自分を愛する、家族を愛する、仕事や友達を愛する(社会とつながる)そして他者や他国に心を寄せることにつながる生き方がベストかな?と思っています。そういう意味でも、家は癒される場所、エネルギーを充電する場所になることが必要だと思っています。

私がスコットランドやリバプールに住んでいた時や、たくさんの国や都市で出会った人々との会話や出来事から垣間見る事ができる家へのこだわりや、生きることで精いっぱいでそれどころではない状況下の人々の心の中にも、家へのこだわりが見えることはありました。それは生きる事への心の向き合い方だろうと感じていました。

スコットランドに住んでいた時に、車で何度もドライブしたウインダミア・湖水地方や、城壁に囲まれた私の子供たちが大好きだったチェスターの町や、蟹を買いに北の港へ2時間も車を走らせた思い出は、移住した国に戸惑いながらも温かなご近所との交流を思うと、”どの国の人たちも、人の心は変わらない”という思いでした。

家の階段を自分で塗ったから見にきてと誘ってくれた道を挟んで住んでいたドッツや裏庭に初めて家庭菜園をしようと取り組んだら、お隣のロシアからの移民のおばあちゃんが”あ~見てられないわね~こうするのよ”と鍬の使い方教えてくれたことや、反対側のお隣さんは庭のリンゴがたくさんなったからジャムにしなさいと籠いっぱいにくださり、また車が盗まれたときに、唖然としている私たちに代わって警察に連絡取ってくれた道を挟んで住んでいらしたご夫妻、人々は信頼と助け合いに満ちていました。そして、そういうお付き合いの中から日々の生活が当たり前のように重ねられていき、家庭にはそれぞれの色がありました。

家は、思い出を重ね、そして綴っていきます。私にとって、それぞれのイメージを整理し、ご提案し、まとめて作り上げるという作業はいつも変わりませんが、変わるものは住まい方の違いに応える事です。

今回のウインダミアの家は、まだ20代のS様ご夫妻がイギリスっぽいクラシックなデザインがお好きで、イギリスのコッツウォルズへ新婚旅行に行ってすっかり魅せられたということでしたので、法規上の問題で屋根勾配がきついコッツウォルズのデザインは無理でしたので、ウインダミアのデザインをご提案しました。   

室内は、”クラッシックな家具が先にありき”でしたので、その家具のデザインや色に合うコーディネートをご提案しました。色と電気配線へのこだわりが強かったS様ご夫妻は、きっと落ち着いた生活を目標にされているのだろうと感じていましたので、1Fのカーテンなどもクラッシックな柄をご提案しました。ご購入された家具は、素敵なクラッシック家具です! 

ということで、私が撮影した撮影日のウインダミアの家の写真を先にここに公開します。
5月には、いつも依頼しているキャメラマン、サムスタイルの吉田さんに撮ってもらった写真が上がってきます。 いつもアングルにうるさい私の要望に応えてくれることに、感謝しつつ、私も出来上がりを楽しみに待っています。
届き次第、HPの施工例にて公開します。
どうぞ、お楽しみにぃ~



ステンドガラスのある家 上棟

2020年04月12日

2020年4月4日土曜日「ステンドガラスのあるヨーロピアンハウス」こと、「ステンドガラスのある家」が上棟を迎えました。出会いから6か月、N様ご夫妻とのお打ち合わせは毎回楽しいお話、お打ち合わせとなりました。大まかなプランは初めのご提案でまとまりました。そして重ねたお打ち合わせで中で、ご要望が整理され、お見積もり内容も、ご要望にお応えしてご予算の中にまとまるように何社からも相見積もりをとりまとめました。

そして迎えた上棟式のご挨拶は、まずご主人のH様から心温まる愛があふれるスピーチがあり、その後奥様のK様と続きいただきましたが、とっても感動して泣きそうになりました。(その動画は、弊社facebook https://www.facebook.com/es.design.architect/videos/1132855353725107/ にてご覧になれます)

はじめてお会いした時から、N様ご夫妻の純粋な人柄に、私も絶大なる信頼を感じ、この日を迎えました。上棟までの期間、奥様のK様はご自身でステンドガラスの制作に、私の古い知り合いのイギリス人アーティストの元へ行かれ、素晴らしいステンドガラスを制作されました。 この作品は2階の階段手摺内に収める予定です。

こんな風に、ご自身で家造りに参加してくださると、私もとっても嬉しくなります。家の中にご自身で制作されたアートがあるなんて、とっても素敵なことです! 思い入れもたっぷりになり、お家に対する愛おしさも膨らむと思いますので、どんどん参加していただけたらと思います。 それをご一緒に考え、コーディーネートして、最高に見えるようにご提案することが私の仕事ですし、喜びです。そこにはお金を払う側、いただく側の関係を超えた暖かなつながりが生まれ、私の思い入れも膨らみます。

イメージされた夢の家造りにかかわっている充実感が広がります。

アイアンの表札も、ご自身で制作されるそうですので、これも楽しみにしています♪ 

大工さんは、私のデザインを何度も手掛けてくれている斎藤大工さんです。 一言いえば十分かってくれる大工さんです。現場もきれいですし、手も早く、丁寧で、分からないことがあると必ず確認をしてくれ、勝手に進めませんので、安心できます。
そしてK様のこだわりの床材は30mmの杉無垢材です。そして階段も無垢材です。2階のリビング・ダイニングには3.6mの幅で大梁をかけますが、米松の無垢材です。 
照明器具のご提案は、ご自身でお買い求めになられたものがあるので、それに合わせてすべてまとめました。 お買い求めになられたものが最高に素敵に見えるように、コーディーネートしご提案しました。

私もわくわくしながら楽しみながら、これから完成に向けて走ります♪♪♪




ウインダミアの家:お引渡し

2020年03月23日

昨年7月に初めてご来社いただき、そこからご自身で見つけた土地のご契約(弊社不動産部にスタッフによるお手伝い)、地盤調査、地鎮祭、基礎工事(配筋検査)、上棟から完了検査まで、各職人さんたちや監督、そしてお施主様と共に走り続けた8か月が過ぎ、本日2020年3月23日に決済完了しました♪♪♪。 イギリスに新婚旅行に行き、すっかりイギリスのコッツウォルズのデザインに魅せられたとのことでしたが、コッツウォルズのデザインは屋根勾配が12寸なので、道路斜線と、北側斜線が厳しい基準法の制限エリア内なので、ウインダミア地方のデザインをご提案しました。容積率、建蔽率いっぱいのデザインです。
まだ20代の若いご夫妻ですが、お二人で話し合いながら確認し合いながらの家造りでした。
こだわりの階段材や床、水回りの設備機器。 また、電気のスイッチやコンセントや配線の仕方なども、電気設計の仕事をしているとのことで、こだわりを持っていらっしゃいました。でも、すべてを納得された家造りだったとのお話を昨日伺い、とっても嬉しかったです。
さて、こういう仕事は信頼関係が重要です。それはお金を払う側、支払ってもらい側という関係を超えて、何を信じるのか?誰を信じるのか?どこを見るのか?毎回それを意識させられます。完璧な人間など存在しないところで、お互いをどう信じるのか?は、問われるところです。家造りは特に、たくさんの人が関わって初めて完成します。間違いを許容し合うのが成熟した優しい人間関係ですからお互いに理解したい、理解することを心がけていますが、今回もそんなことを感じながらのお仕事でした。
と、いうことで、可愛いそしてクラッシック&ちょっとだけモダンな家造りが完成しました。その若さから想像できないほどの落ち着いた雰囲気がお好きなお二人でした。

現在は外構工事中です。
工事中の写真を一挙公開いたします。完成写真は、追って公開いたします。

2020年3月23日

完成後に家を育てていただける幸せ

2020年02月02日

いつも思うことがあります。私の仕事はご依頼をいただいた方々の生活、人生のベースとなる空間や時間、家造りをさせていただくことで、そのご要望をしっかりくみ取り形にし、ご家族が楽しく人生を送ってくださったらと願ってご提案をし造っています。  ですから、どのお家・デザインにも愛着があり、この世の中に”よいしょっ”と生み出した気持ちです。 点検等でお伺いするたびに人生の時間や空間を楽しく過ごしてくださっている様子を見ると、本当に嬉しくなり、帰社する道のりで、最高の幸せを感じさせていただいています。 出会いからのたくさんの出来事や思い出を思い出し、変わりゆく季節の中で車を走らせながらあの時は街路樹が生い茂っていたな、雪の寒い日だったなと、季節を感じながら目に焼き付いている景色に思いを馳せたりします。そして私の人生の中に輝いた思い出をありがとうございますと、いつも思います。
そんな家造りですが、完成をし引き渡す際には、各ご家庭の色に染まって育っていってほしいと願っています。 私がご提供できるのは器だけです。その中にそれぞれの人生の色どりを積み重ねて歴史を作っていってほしいです。
家を愛し、そして育てていってほしいと願っています。 大変恵まれていますが、ご依頼をいただいた方々は、住んで10年、18年と時を重ねても変わらずに家を愛し、丁寧に暮らし、生きていることを楽しんでくださっています。
家造りの時から、古い家からの木材を再利用したり、ご家族が制作なさった絵を飾ったり、徹底的に小物までこだわって住空間を整えたり、新しい家のために絵を購入されたり、ご自身でアート作品を制作してくださる方々に、私もエネルギーをいただきます。生活空間は実用性だけではなく心の余裕を生んでほしいと思いながらデザインをしていますので、生活空間にアートを取り入れたりされることも想定しています。例えばご家族の写真を飾るのがお好きな方だったら、ここにこんな感じで家族の写真を飾っていただけるな、すっきり暮らすことがお好きだからこの空間は何も飾らずに生かした方が気持ちいいな?などなどです。
でも私の手を離れたらその思いは私の思いで、住む方々の思いとは違っていきます。収納の仕方も違っていきます。家を育てるということは、住む空間をご自身がいつも気持ちよくいられることに思いを寄せて、工夫することだと考えています。気持ち良い空間、生きる時間、それは充実した気持ちを生み心の余裕を生みます。好きなものに囲まれてストレスを抱えず、心を満たして生きてほしいと願っていますので、そのためのお手伝いをさせていただいていると思っています。 ですから、住む空間はご自身で磨き整えていくこと、それは食べる事や時間の使い方、強いては生き方にも影響されると思います。ここに公開させていただく写真は、ほんの一部ですが住む方々のこだわりや工夫や心の余裕が感じられます。 今日は以前からずっと思い続けていることをまとめてみました。

そして、点検でお伺いさせていただく日を楽しみに待っています♪♪♪

海外生活&デザイン性に偏りを持たずに・・・

2019年10月26日

私、北原は現在では約60か国、都市に滞在、訪問していますが、一級建築士としての経験もすでに30年を超えています。この間海外での暮らしは本物を見る目を養い、空気感の違いや文化の違いから生まれる生活空間のとらえ方、生活してみて初めて分かる人間が生きるという衣食住の違いを見つめ、味わい、考え、整理してきました。
イギリスで暮らす前は、アメリカへ行きましたがそれは建築を見るという先生との旅でした。カルフォルニアのバークレー大学のラウンドスケープアキテクトの教授の現場を見たり、夕食にお誘いを受けてご自宅に伺ったりしましたが、それは家庭料理のメニュー、習慣、家の空間の違い、人を招くことの違い、人間関係の作り方など、初めて見て、聞き、知りましたが、それまで海外でのたくさんの家や友達との交流などはなく、ただ単に建築を見て歩く旅でした。
その後、イギリスと言ってもイギリスからの独立を願っているスコットランドのエジンバラに住み、ご近所との交流を持ち、リバプールに家を買った後は、友達や、その当時趣味にしていた陶芸のクラブ(これも日本と違って好きな人たちが勝手に来て好きなものを作る、同好会なのでそういうことで良いのかと思うけど、誰が教えてくれるのか?と戸惑ったのを思いだします。)という自由度満載のクラブに通って人の関係は、人は人、自分は自分という考え方が基本にあるのとないのでは、かなり違ってくると認識したことも思い出します。 その後中国の広東に住み広東工業大学での教鞭をとった経験は、歴史認識の違いを超え人と人のつながりについて学ぶことができ、また当時の貧しい中国の暮らしぶりを知ることもできました。
さて、帰国後はニューヨークのコロンビア大学の近くのアパートに半月ほど滞在したり、アラスカやいろいろな国に訪問したりしました。今も輸入住宅系のデザインのご依頼が多く、特にヨーロッパの国々のデザインが多くなっています。 でも以前はお寺の庫裡(クリ:住職さんが住む住居スペース)や、もっと以前は玄関が10畳もあり大黒柱が45cmもある純和風の家造りなども手掛けています。 また最近はシンプルモダンのデザインのご依頼も多くなってきています。
施工例写真に公開できない建物もありましたが、今はご協力をいただきほとんどの建物を公開させていただいています。 私としてはデザインが輸入住宅に限らずに幅広く請けいていますので、いろいろな事例をこれからも上げていきたいと思っています。
多種多様なデザイン性豊かな建築をご提案させていただけたらと願っております。

Ocean front House:オーシャン フロント ハウス

2019年10月25日

昨年末に建築は完了していましたが、引き続き外構工事をお受けし、S様のご要望にお応えし完了後に家具などが揃うまで、撮影をお待ちしました。今回そのような対応をさせていただくのは初めてでした。
現場が三浦市の海岸線沿いなので、調査から始まり職人さんたちとの打ち合わせやS様立ち合いの打ち合わせなど、そのたびに海岸線沿いの道を車を走らせ、海を眺め、現場からの景色に心を奪われていました。海岸では乗馬やバーベキューを楽しむ人たち、海ではSUPを楽しむ人たち、夕暮れには親子連れで散歩をする人たち、空を見上げると鳶が大空を飛びかい、目を遠くに移すと晴れた日には反対側の南房総や鋸山が鮮明に見え、時間が穏やかに流れている気がしました。 太陽の光にキラキラと海面が輝くのを見て、曇った空が海を覆うのを見て、冬には大根が海岸に干されるさまを見ると、こういう大きな空と海を見ながら暮らす生活もいいなと心から思いました。

さて写真撮影の時に伺った際には、奥様がこだわりにこだわった海と青の小物や照明、家具など、妥協をせずに徹底的にお好きなものでまとめたその情熱には脱帽し、感動しました。 こんな風にこだわりを貫くお客様に出会ったのは建築にかかわった長い歳月の中で、初めてでした。  お客様の声の欄に送ってくださったコメントを読みながら終の棲家として妥協できない、好きなものに囲まれて暮らしたいという思いの重さを感じました。 通常ですとデザインやインテリア、照明器具、外構のデザインまでご提案を依頼されるのですが、建物はシンプルでいいですとおっしゃった初めの出会いのときから、すでにイメージができていらしたんだと思います。  素人の方でここまでまとめあがられた方は、初めてでした。 都内のご自宅もそうですが、二度目の家造りに関して、整理されていらしたんだと思います。  ですから、私の出番は、しっかりした器としての建物をご提供するのみでした。

毎回、どの現場も私の思い入れたっぷりでご提案をしデザインをし、ご提供しますが、「Ocean front House」は、S様の整理された思いが小物たちに表現されていて、家のいたるところにそれが見られるという、忘れられない現場となりました。
2019年10月吉日