DESIGN HOUSE

English House B

雑誌からのアクセスでHご夫妻にはじめてお会いしたときから、きっと良い関係を創れるという確信みたいなものを感じました。良い建物を作るには作り手と依頼者がお互い信頼しあうことが大切です。工事の完成を迎えこの7ヶ月間、素敵な良い関係をずーっと持ち続けられ、とっても楽しかったです。

ご夫妻とご一緒に流木を探しに相模湖まで行った事も、知り合いのカフェでベトナムコーヒーをいただきながらおしゃべりしたことも楽しい一時でした。 そういうことがひとつひとつ積み重なって素敵な家が出来上がることに繋がると改めて感じました。

奥様の”茶がほんとうに好きなんです!”というこだわりにお応えして、茶をベースにコーディネートしたイングリッシュハウスの外観のデザインは、イギリスに行かれた方はイギリスをそのままに感じることができると思います。牧場の中に200年、300年と変わらずに建ち続けている家。 私の6年間のイギリス生活の中で感じた穏やかで温かいイングリッシュハウスをご提案し実現しました。

流木や古材や自然素材は人に優しくあたたかで、壁の厚み約20cmは建物の強度と断熱性・遮音性の高い家を実感していただけると確信しています。

完全バリアフリーでお年寄りにも優しい家の完成です。

コンセプトデザイン
イギリスのコテージの温かさと歴史を感じる家
100年以上建ち続けている田舎の家を再現

建材
1,自然の風を充分に感じる家 壁厚み 19,65cm
2,アレルギーのお子さんの健康を考えた建材使用
3,完全バリアフリーの家
4,茶色を基本に考える



「ティンバーフレームの家」チューダーデザイン
ベルグレーブロードにあるリバプールの我が家からリバプール大聖堂を過ぎ、ボウルドストリートを下り、町の中心部手前にある駅から、電車で15分。そのローカル線はあっという間に私を歴史的な街チェスターに連れて行ってくれる。

或るときは日本からの訪問者を案内し、或る時は息子と一緒にのんびり一日をそこで費やす。 初めて訪れたときは、鳥肌がたった。 築300年、築400年の、ティッバーフレームのデザインの建物が連立し、1520年などと書かれた500年も前の建物を発見したときには、その古さに驚き、現在も尚、本屋や洋服店やカフェとして使われ、人々が通りを歩き、カフェに立ち寄り、ケーキを買い求め、観光客や地元の人達の、生活の場として建物が息づいている事にも驚かされた。

白い壁に黒く上塗りされ続けた梁や柱型や、シンメトリーに設置されたティンバーの美しさに言葉も失い唯、唯見つめ続けていた。 チェスターには昔ローマ軍が攻め入ったときに、町を守ろうと町の外周3kmに城壁がある。城壁はティンバーフレームの建物が並ぶ町を囲み、リバーディーの川に沿って出来ている。

その城壁の上を人が歩けるようになっていて、所々に監視塔がある。今では城壁の上は遊歩道のようになって、観光客が楽しそうにのんびりとおしゃべりをしながら行きかっているが、ローマ軍が攻めて来た時代には時には血が流れたであろうと想像を掻き立ててくれる。 城壁には所々階段があり、町の東西南北は基より、他に数ヶ所街の内側に降りられるようになっている。 私は、訪れるたびに必ず西側の降り口から降りることにしている。その階段は石作りで人がやっと一人通れる幅の狭いもので、途中には古本屋があり、降り切ったところには小さな広場がある。

広場は古本屋とカフェと、パブ、おもちゃ屋、ヴァイオリン店、自然食のレストランに囲まれている。帰国して4年が経つがイギリスではゆっくり時が流れるので今も変わらずにあると思う。

その広場にあるカフェの前にはガーデンテーブルとチェアーが幾つか出ていて、私はいつも、そこに座り、息子が前にあるおもちゃ屋のおもちゃで遊ぶのを、イングリッシュティーを飲みながらのんびりと見るのが好きだった。

そのおもちゃ屋もちょっと変わった店で、普通の店で売っていないような木で出来たおもちゃや、手や足や身体や脳を使って遊ぶおもちゃしか置いてなかった。また店員は子供がいると、そのおもちゃを取り出し一緒に遊ぼうと誘い楽しそうに自分たちも遊んでいた。 何もかものんびりと流れ、息子が汗をかき十分に遊んだ頃、自然食のレストランで、手作りのスープと、サンドイッチかガーリックバターがたっぷりのトーストのランチをとる。

お店のおばさんはNHKで昔放送されていた”スプーンおばさん”というアニメの番組があったが、そのスプーンおばさんにそっくりなおばさんが”はい!何を差し上げましょうか?””今日のスープはほうれん草のクリームスープですよ”といろいろ説明してくれる。
寒い冬の日は、そこで身体の芯まで温まり、心もホカホカにしてからリバーディーまで、また歩く。
リバーディーでは白鳥にクッキーの残りやパンくずをあげたり、東屋のベンチに腰掛けソフトクリームを食べたりする。
息子が白鳥と遊んだり、川沿いを走ったりするのを、唯ぼんやり眺めて、ゆっくり流れる空の雲を見つめ、自分の人生を考える。
そんな時間を持てるのも、チェスターが歴史的な街で、そこで生まれ、生き、死を迎えた人達の声が聞こえてきそうな街だからである。
建築の仕事に携わっている人には、是非見ていただきたいと思っている。
また、リバプールからマージーリバーをクロスするトンネルを渡り、ポートサンライトビレッジという小さな村へ足を運ぶと、駅に降り立ったそのときから、何処かおとぎの国へ辿り着いたかのような村を目にする。 村が全てきちんと計画され、小さなその村には、学校、郵便局、病院、教会が美しく建ち並んでいる。全ての公共的な建物と住宅は、石鹸工場で働く人達のために、石鹸工場のオーナーがラウンドスケープの建築家と、建物の建築家のプロジェクトを作り、創り上げた村なのである。 赤のレンガ積みとティンバーフレームの家々がおとぎの国のように建ち並んでいる。 現代なのか過去なのか、道を歩いているとどの時代に私がいるのか分からない錯覚に陥る。 お友達がそこに住んでいるので、冬、夏、春と数度訪れたが、いつ訪ねても心落ち着く村である。

イギリスに行くことがあったらぜひ足を運んで欲しい。