エス・デザイン株式会社 エス・デザイン一級建築士事務所

2013-03

2013-03-07
English Farm Cottage B

愛川町で行った現場見学会にいらしていただいたことがきっかけで、Tさんご家族と出会うことが出来ました。 奥様は、ご結婚前イギリスが大好きと言うことで、何度か行かれたとの事でしたので、リバプールに自宅がある私以外に、Tさんご夫妻のご要望にはお応えできる人は日本にはいない!と思い、楽しみながらスタッフと共 に創り上げてきました。

イギリスの田園風景の中に、200年・300年と変わらぬ存在感を放ちながら、そこに生きる人たちを温かく包み込んで建ち続けているコテージを、是非皆様にも実感していただけたらと思います。 アレルギーが酷いご家族に合わせて、徹底的に健康にこだわり、構造材をはじめ床や造作材はすべて無垢材を使用し、天然塗料材で仕上げ、壁・天井は珪藻土。

床下には、床下の湿度をできるだけ一定に保つように石状の珪藻土を撒き、防蟻処理も炭を塗布しました。   断熱性・遮音性の高いサッシと、壁厚が一般的住宅より7cm以上厚い施工を施しました。 きっと、皆様には室内の空気の清らかさと暖かさと木の温もりが感じていただけるのではないでしょうか?   2階の真ん中のお部屋の壁はTさんご家族が珪藻土を塗りました。  後半は疲れて余りよく塗れなかったそうですが、ご家族みんなで塗った思い出は、お子さん達が大人になっても素敵な思い出となって、語り継がれると思います。 出会いから完成まで約3年が過ぎましたが、この1年、現場を訪れるたびに季節を感じながらの工事でした。 イングリッシュファームコテージがこれからTさんご家族と共に、代々住み続けていただけることを願いながら、これからも長いお付き合いをさせていただけたらと願っております。

2013-03-06
English Farm Cottage A

雑誌からのアクセスでSご夫妻にはじめてお会いしたときから、お若いご夫婦にとって、後悔しない家創りをご一緒にさせていただくことだけを考え、進めてきた工事でしした。

お二人とは茨城まで輸入品を見に行ったり、輸入家具を売っているDIYへ行ったり、カーテンを見に行ったりと、この7ヶ月間いろいろな場所へご一緒しました。

そんな中で、仲のよいお二人とは、お友達のようなお付き合いをさせていただき、それもお二人が絶大なる信頼を私に寄せてくださったからだと思います。

今回のイングリッシュファームコテージは、外壁は伝統的なイギリスの農家のデザインをとりいれ、白と黒のコントラストの美しさを再現しました。また、外壁に空気層を確保し、断熱性・遮音性・耐震性の高い家を実感していただけると確信しています。

イギリスの田舎道から見える牧場の中に200年、300年と変わらずに建ち続けている牧場の家。私の6年間のイギリス生活の中で、見て感じた穏やかで温かい、そして変わらない堅剛さを備えた家。流木や古材や自然素材は人に優しくあたたかで、落ち着きと安らぎを与えてくれます。全てのお部屋を珪藻土と無垢材でしあげました。S様ご夫妻のお友達が遊びに来られて。「なんだか空気が綺麗。すっごく落ち着くぅ」と言って長居をされると言うお話しを伺い、とても嬉しく思いました。

奥さまから「ソファを買おうと思うんですが、これとこれとどちらがいいですか?」と写メを送って下さったり、それに対して「いいんじゃないですかぁ~」と理由を添えてお返事させていただいたり。  時々メールでの近況のお話しを伺わせていただいたり、ふんわり綿菓子のような奥様とのおしゃべりはとても楽しい時間となりました。

お互い仕事を持っている女性としても、刺激し合い、励まし合うお友達のような関係が持て、出会いに感謝しています。

S様ご夫妻が、いつまでも変わらず柔らかで温かなご家族の時間を過ごしていただける事を願っています。

2013-03-06
English House B

雑誌からのアクセスでHご夫妻にはじめてお会いしたときから、きっと良い関係を創れるという確信みたいなものを感じました。良い建物を作るには作り手と依頼者がお互い信頼しあうことが大切です。工事の完成を迎えこの7ヶ月間、素敵な良い関係をずーっと持ち続けられ、とっても楽しかったです。

ご夫妻とご一緒に流木を探しに相模湖まで行った事も、知り合いのカフェでベトナムコーヒーをいただきながらおしゃべりしたことも楽しい一時でした。 そういうことがひとつひとつ積み重なって素敵な家が出来上がることに繋がると改めて感じました。

奥様の”茶がほんとうに好きなんです!”というこだわりにお応えして、茶をベースにコーディネートしたイングリッシュハウスの外観のデザインは、イギリスに行かれた方はイギリスをそのままに感じることができると思います。牧場の中に200年、300年と変わらずに建ち続けている家。 私の6年間のイギリス生活の中で感じた穏やかで温かいイングリッシュハウスをご提案し実現しました。

流木や古材や自然素材は人に優しくあたたかで、壁の厚み約20cmは建物の強度と断熱性・遮音性の高い家を実感していただけると確信しています。

完全バリアフリーでお年寄りにも優しい家の完成です。

コンセプトデザイン
イギリスのコテージの温かさと歴史を感じる家
100年以上建ち続けている田舎の家を再現

建材
1,自然の風を充分に感じる家 壁厚み 19,65cm
2,アレルギーのお子さんの健康を考えた建材使用
3,完全バリアフリーの家
4,茶色を基本に考える



「ティンバーフレームの家」チューダーデザイン
ベルグレーブロードにあるリバプールの我が家からリバプール大聖堂を過ぎ、ボウルドストリートを下り、町の中心部手前にある駅から、電車で15分。そのローカル線はあっという間に私を歴史的な街チェスターに連れて行ってくれる。

或るときは日本からの訪問者を案内し、或る時は息子と一緒にのんびり一日をそこで費やす。 初めて訪れたときは、鳥肌がたった。 築300年、築400年の、ティッバーフレームのデザインの建物が連立し、1520年などと書かれた500年も前の建物を発見したときには、その古さに驚き、現在も尚、本屋や洋服店やカフェとして使われ、人々が通りを歩き、カフェに立ち寄り、ケーキを買い求め、観光客や地元の人達の、生活の場として建物が息づいている事にも驚かされた。

白い壁に黒く上塗りされ続けた梁や柱型や、シンメトリーに設置されたティンバーの美しさに言葉も失い唯、唯見つめ続けていた。 チェスターには昔ローマ軍が攻め入ったときに、町を守ろうと町の外周3kmに城壁がある。城壁はティンバーフレームの建物が並ぶ町を囲み、リバーディーの川に沿って出来ている。

その城壁の上を人が歩けるようになっていて、所々に監視塔がある。今では城壁の上は遊歩道のようになって、観光客が楽しそうにのんびりとおしゃべりをしながら行きかっているが、ローマ軍が攻めて来た時代には時には血が流れたであろうと想像を掻き立ててくれる。 城壁には所々階段があり、町の東西南北は基より、他に数ヶ所街の内側に降りられるようになっている。 私は、訪れるたびに必ず西側の降り口から降りることにしている。その階段は石作りで人がやっと一人通れる幅の狭いもので、途中には古本屋があり、降り切ったところには小さな広場がある。

広場は古本屋とカフェと、パブ、おもちゃ屋、ヴァイオリン店、自然食のレストランに囲まれている。帰国して4年が経つがイギリスではゆっくり時が流れるので今も変わらずにあると思う。

その広場にあるカフェの前にはガーデンテーブルとチェアーが幾つか出ていて、私はいつも、そこに座り、息子が前にあるおもちゃ屋のおもちゃで遊ぶのを、イングリッシュティーを飲みながらのんびりと見るのが好きだった。

そのおもちゃ屋もちょっと変わった店で、普通の店で売っていないような木で出来たおもちゃや、手や足や身体や脳を使って遊ぶおもちゃしか置いてなかった。また店員は子供がいると、そのおもちゃを取り出し一緒に遊ぼうと誘い楽しそうに自分たちも遊んでいた。 何もかものんびりと流れ、息子が汗をかき十分に遊んだ頃、自然食のレストランで、手作りのスープと、サンドイッチかガーリックバターがたっぷりのトーストのランチをとる。

お店のおばさんはNHKで昔放送されていた”スプーンおばさん”というアニメの番組があったが、そのスプーンおばさんにそっくりなおばさんが”はい!何を差し上げましょうか?””今日のスープはほうれん草のクリームスープですよ”といろいろ説明してくれる。
寒い冬の日は、そこで身体の芯まで温まり、心もホカホカにしてからリバーディーまで、また歩く。
リバーディーでは白鳥にクッキーの残りやパンくずをあげたり、東屋のベンチに腰掛けソフトクリームを食べたりする。
息子が白鳥と遊んだり、川沿いを走ったりするのを、唯ぼんやり眺めて、ゆっくり流れる空の雲を見つめ、自分の人生を考える。
そんな時間を持てるのも、チェスターが歴史的な街で、そこで生まれ、生き、死を迎えた人達の声が聞こえてきそうな街だからである。
建築の仕事に携わっている人には、是非見ていただきたいと思っている。
また、リバプールからマージーリバーをクロスするトンネルを渡り、ポートサンライトビレッジという小さな村へ足を運ぶと、駅に降り立ったそのときから、何処かおとぎの国へ辿り着いたかのような村を目にする。 村が全てきちんと計画され、小さなその村には、学校、郵便局、病院、教会が美しく建ち並んでいる。全ての公共的な建物と住宅は、石鹸工場で働く人達のために、石鹸工場のオーナーがラウンドスケープの建築家と、建物の建築家のプロジェクトを作り、創り上げた村なのである。 赤のレンガ積みとティンバーフレームの家々がおとぎの国のように建ち並んでいる。 現代なのか過去なのか、道を歩いているとどの時代に私がいるのか分からない錯覚に陥る。 お友達がそこに住んでいるので、冬、夏、春と数度訪れたが、いつ訪ねても心落ち着く村である。

イギリスに行くことがあったらぜひ足を運んで欲しい。

2013-03-06
English House A

私の家はイギリスのリバプールにある。リバプールは現在大学の町だが、隣の町マンチェスターが18世紀中ごろから布を織る機械の発明やたばこ産業等が盛んになり発展した際に、リバプールの港からたくさんの貿易船が出入航して奴隷産業で栄えた都市だった。

また世界的に有名なビートルズが生まれた街でも知られている。 私の家はビクトリアンの時代に作られたセフトンパークという広大な公園の近くにあるが、その公園を取り巻くように建てられた大きな家々は、自分たちの富を競い合うかのように貿易商たちが贅沢の限りを尽くしてこぞって建てたものばかりである。

今では微かに面影が残るだけで、学生たちが部屋をシュアしていたり、空き家になっているので窓ガラスが割れたままだったりとちょっとうらぶれた感じがする。それぞれの窓には住人たちが選んだ色違いの安っぽいカーテンが掛けられ、それぞれに違った照明が見える。
時々私たちはそのセフトンパークの外周をジョギングやサイクリングをしたり、またピクニックをしたりしたが、野外コンサートがあるとき以外は静かで人も少ない。
公園の中にはビクトリアンデザインのドーム型の巨大なガラスのコンサバトリー(植物園・温室)だった建物があるが、東屋と共に廃屋化している。 川があり、湖があり、特に夏と秋が美しいが、ビクトリアン時代の金持ちたちが特権階級の象徴として作り上げた公園は、今でも手入れが行き届き、地方政府がしっかり管理している。
奴隷産業で私腹を肥やしロングドレスに身を包み、日傘を差して犬をお供に散歩している婦人に会いそうな小道や木陰を見つけるたびに、今がその時代で無く良かったと思うのである。 さて、そのセフトンパークへの入り口にあるラークレーンという場所は私の一番好きな場所である。ちいさな店が次々に建ち並び、なんでも素敵に見えてしまうのである。
古本屋、骨董品屋、お花屋、八百屋、日用雑貨店、カフェ、パン屋さん、パブ、レストラン、そして、私が通っていた陶芸教室。町の喧騒から外れひっそりと落ち着いた雰囲気の中で人々の生活を支えているように静かに息付いている感じがするのである。どの店にも私の小さな出来事や思い出が詰まっている。 我が家からラークレーンまでは自転車で3分。我が家のあるベルグレーブロードから大通りを渡ると、もう小人の世界に来たようなラークレーンである。 ラークレーンの商店街の裏側には、庭の大きな家々が放射線状に作られた道を挟んでそれぞれが個性的な庭つくりの中に建っている。ゲートから玄関までのアプローチのデザインはどの家も興味深い。また家のデザインもいろいろだ。中には斬新でモダンなデザインもあったりするので驚かされるのだが、それは本当に珍しい。

ほとんどの屋根は天然のスレートで外壁は石を吹き付けた壁材やブリックでできている。どの家も階段の手すりやドアや壁の色に個性を持たせている。お友達の家の、ダイニングルームの壁はオレンジ色だが、白の窓枠と組子が映えて見える。壁に飾られてアイアンの時計やキャンドルスタンドがその存在感を出している。ワインレッドの壁色にしているお友達も居る。濃い色に白の窓枠と組子はとっても上品で素敵に仕上がる。壁が無地なのでカーテンでいろいろ遊んでいる人が多いが、家創りに対する意識は非常に高く、みんなかなりこだわっている。そして自慢になっているようだ。 我が家には、縦長の大きなベイウインドーがフロントのシッティングルーム(リビングルーム)にあり、石を積み重ねて作られた壁の厚みは、40センチ以上はある。
我が家の階段の手摺りバーは白だが、格子は水仙色で玄関ホールを明るく柔らかな雰囲気にしている。ホールの床と階段の踏み面の絨毯は淡いブルーで、とても清潔感が出ている。半日仕事で終わらせたお気に入りの玄関ホールである。
キッチンは白の大きなテラコッタタイルの床に壁は水仙色・巾木と廻縁は白、天井は板張りで、勝手口ドアはステンドが入ったオークの無垢のドアで、ドア枠は白である。
15年以上前からビビッドな色使いがフランスから入ってきているので、イギリスの暗い空とは対照的で、家の中では明るい気持ちになれるのである。

2013-03-06
Irish Cottage

アイルランドのダブリンから北西に車で1時間位のカーバン、ナーバン、南のキルケリーウィックロー、そして、ダブリンから北に向かって車で4時間ぐらいかかる北アイルランドとの国境近くのクローネス、ベストセラー”アンジェラの灰”の舞台のシェムリアップ、リムリック、そして西のゴールウェー、北アイルランドのベルファスト、ロンドンデリー、世界遺産のジャイアンツ・コーズウェー。
いろいろ車を走らせたが、アイルランドの田舎道や景色はイギリスとはかなり違う。
イギリスの田舎道を走っていると広大な牧草地の中にコテージや田舎家が行き届いたラウンドスケープのデザインの中に建ち、どの家も絵葉書のように見える。
アイルランドではもうちょっとワイルドな風景が目に入ってくる。イギリスでは人間が作り上げた整然とした美しさを感じるが、アイルランドでは厳しい寒さや一斉に萌える緑の力強さ、厳しい自然の中で力強く生きている素朴な人達の声が聞こえてきそうな風景がある。
イギリスの支配下から独立した歴史を感じるからかもしれないが、何か懐かしさとあの独特のバイオリンと笛の音が奏でるアイルランド民謡が重なって聞こえてくるのである。
カーバンに行く途中でナーバンのタラを通るとき、車を止め丘の上に登りあのビビアン・リーが演じた”嵐が丘”に描かれていたタラの丘を感じるのは私だけでなく、多分訪れた人は皆感じるのではないだろうか?小さな田舎道を過ぎるとき、カーブを曲がって突然道沿いにわら葺屋根と赤いドアのコテージや田舎家が現れることがあるが、そんな時、私にとっては絶対に車を止めて見なければならない建物なのである。そして”すごぉ~いねぇ~。かわいいねぇ~、見てみて!”と独り言を大声で言いながら車から走り出てカメラを抱えながら写真を撮りまくるのである。
外から見ると日本の家より遥かに小さいのではないかと思えるのだが、実際中に入ってみると、大きな空間が広がっている。
ロフトを使ってベッドルームにしてあるのだが、勾配天井の中に垂木や梁が表しになっていて、なんとも可愛くておとぎの国のような空間を演出している。壁の塗り仕上げも下地が石でできているので、平らでないのが人の手の温かさを出している。

アイルランドは”一日の中に四季がある”と言われるほど天候が変わりやすく、夏でも急に寒くなったりする。風も強く、また雨も非常に多いので、窓が小さくできている。
そういう天候から生まれたデザインのコテージ・ファームハウス(田舎家・農家)は二階を屋根の中に納める創りが多いのだが、狭い空間をどの家も可愛くまとめている。

その感動をこのホームページを見ている方々にも伝えたい。


2013-03-06
CASA・スペインの家

スペインの北サンタンデールに滞在したとき、日本の民家によく似た家をたくさん見かけました。
大きな丸太梁や垂木や柱や梁が見える構造で、それはイギリスを始めヨーロッパの各国で見ることができます。
その堅剛さと、幾世代も過ごした存在感に圧倒されながらも、そこには温かさと優しさがありました。
今、スペインの家をデザインし完成を迎え、御依頼主であるK様との始めての出会いを思い出します。
“あの北原さんですか?”との驚きの声に迎えられ、“テレパシーですね”とお応えし、この“スペインの家”に取り組み、出会いから一年をかけての完成となりました。

55坪という大きな空間の中に堅剛さと、ダイナミックさと、手作りの優しさを感じて暮らしていただけたら、と思いながら創り続けてきたスペインの家。
シンメトリーに配置された窓や檜の柱がその美しさを引き立たせています。
K様の情熱と私の情熱が安易な妥協を許さず、より素敵な家創りの完成という結果を出してくれました。

充実のユーティリティーにはワンちゃん用お風呂を用意。
どのお部屋にも十分な収納スペース。
広いバルコニー。
4畳近くのお風呂。
節のないチークの床・天井は節なしのレッドシダー・珪藻土、構造材は檜・塗装は天然塗料ワックス:オスモ・ドアは全て無垢材等々。

何処を見ても理想の住まいがここにはあります。
建築後、もう7年以上過ぎましたが、今も変わらずのご支援をいただき、K様ご夫妻にお会いできたこと、そしてK様の家創りにご一緒に取り組む事が出来た事を、心から感謝しています。